結婚披露宴での思い出
私は二年前に結婚式を挙げました。
結婚式は私の思い入れを優先して、ほとんど私の好きなようにやらせてもらえました。
他人の結婚式に出席したことはあって、あれこれと要望があるのはあるのですが、実際に自分の結婚式で実行するとなると、費用の面や時間の面など様々な要因を考え合わせた上での実行になるので、思ったよりも苦労しました。
結婚披露宴自体は、自分たちが主役というよりは、来てくださった皆さんがどうやったら楽しめるかということを一番に考えたいという思いは、私も旦那も同じだったので、それについてはよく考えたつもりです。
しかし、私たちはその準備のころはもちろん共働きでしたから、それほど結婚式のことについて自分たちの時間を割くことができませんでしたし、積極的にこうしたいと提案するというよりはプランナーさんにお任せして、聞かれたことについて考えるという感じで準備を進めていたので、正直どうしたらいいかわからないというのが本音のところでした。
一年前くらいから会場を予約していたので、準備が必要になったら連絡をくれるということになっていたので、それまでは私たちは何か準備を進めるというでもなく、ただ意識の中には挙式があるという認識がありましたから、友人の結婚式に出席したときにはイメージを膨らませるように色々見ておこうという、そんな程度でした。
そして、私たちが準備を始めたのは3ヶ月前からでした。
プランナーさんに呼ばれて、今後のスケジュールを見せられてちょっとびっくりしました。
こんな短期間にこんなに決めなくてはいけない事があるという焦りと、もっと早く言ってくれたらゆっくり準備できたのにという不満が感じられました。
本当に大丈夫かと私も旦那も不安でした。
ところが、その辺はやはりプロなのです。
戸惑う私たちをぐんぐん引っ張るようにスケジュールを引率していってくれたプランナーさんのおかげで、満足できる披露宴が無事に終わりました。
考えてみれば、だらだらと期間を長く考えていると、一生に一度のことだという言葉に常に惑わされて余計な回り道をしてしまいがちですが、区切られた期限の中で作り上げるやりかただと、そういった余計な迷いがない分、素直に自分の要望を取り入れることができたのではないかと感じています。
正直、今心に残っている結婚披露宴の思い出で一番大きいものは、準備に対するあせりや不安で一杯だったことになっているのですが、その不安の分、大きな喜びをもらったのだと思います。